Gokigen Weekly Report

[バックナンバー]
2002年12月
2002年11月
2002年10月
2002年9月
2002年8月
2002年7月
2002年6月
2002年5月
2002年4月
2002年3月
2002年2月
2002年1月
2001年12月
2001年11月




ごきげんウィークリーレポート


●バックナンバー(2002年11月)


11月25日(月)〜12月1日(日)「胃カメラと大腸カメラ」

29日(金)に毎年やっている胃カメラと大腸カメラをやった。去年までは別々の日 にやっていたが、今年はいっしょにできるというので初めてのダブルヒッター。12 時からまずいニフラック(下剤)を2リッター飲み始めた。この薬は本当にまずい。 鳥肌がたつくらいまずいが、アンタイエージングのためにはしょうがないと思って飲 む。1リッターほど飲むと便意をもよおし、2,3回トイレに行くと便はまるで水の ようにきれいになる。最後の方はおしっこをしている女性の気持ちになってお尻の穴 から水を放出。胃カメラ、大腸カメラと続けてやってもらって45分。うとうとして いる間に終わった。軽い胃炎と肛門付近にポリープがあるので念のためバイオプシー をしておしまい。大きな変化はないのでこれで来年まで胃癌と大腸ガンの心配をする ことはない。 胃カメラ、大腸カメラはめんどくさい。大腸カメラはお尻の穴からファイバースコー プをいれて中を見るのでちょっと恥ずかしい。それでももし40歳を過ぎてやってい ない人がいたら検査をすすめる。胃癌、大腸ガンは早期に見つかる病気であり、これ で死んだら悔やんでも悔やみきれない。アンタイエージング医学をとりいれようとし ている人においては恥と思っていい。ぜひやってほしい。利点は

1)1年間はお腹が痛くても癌を心配しなくてすむ
2)きちんとお腹の中までチェックしているという安心感、達成感。
3)年に一度腸を完全にきれいにしてきれいさっぱり。
4)万一ポリープや早期癌があった時にはよかった、よかったとなる。




11月18日(月)〜11月24日(日)「新しい呼吸法」

水曜日の日に山田洋子先生のところに姿勢の勉強に行った。山田先生は渋谷でクリ ニックを開いていて、たくさんの女性がつめかけている。なにしろ姿勢を治すことに よってやせたいところがやせられるというすごい治療法をやっているのだ。山田先生 はすでに60歳を越えられているがしゃきっとしてとてもお若い。LASIKで近視 を治そうと先週南青山アイクリニックにやってこられたが、老眼とのバランスを考え て手術は見送った。 “LASIKは止めますが、坪田先生の背骨の矯正をしてあげましょう”と逆に僕が 治療を受けて教えを乞うことになった。 あごの位置、肩甲骨を開くことなどいろいろ教わったが、一番驚いたのは「腹式呼吸 はいけない」ということだった。僕は今まで塩谷信男先生の塩谷式腹式呼吸法をやっ ていたが、山田先生によれば、背骨によくないとのこと。内臓が下がり、お腹が出て 体に悪い。むしろ胸郭呼吸がいいと教えられた。確かに腹式呼吸をやりながら自分の お腹を見ているとお腹が出てくる。これはかっこ悪い。かっこ悪いものはよいといわ れても歓迎できない。と今は胸郭呼吸を真剣にやるようにしている。多分どちらにも 利点、欠点があるんだと思うけど、とりあえず新しいことはなんでも試してみるのが いいと思うのだ。




11月11日(月)〜11月17日(日)「娘二人と大阪でキャッツを観た」

金曜日は南青山アイクリニック大阪でLASIKの手術だった。そのあと娘の后加と 京子と大阪駅で待ちあわせして、夜には劇団四季のキャッツを観に行った。キャッツ を見るのはもう3回目である。子供たちは本当にキャッツが大好きだ。娘二人との旅 行は初めてなのでとても嬉しい。宿泊はいつものようにリッツカールトンホテル。ホ テルのみなさんが子供たちにとても気を使ってくれておかげで親子3人楽しく過ごす ことができた。さすがに素晴らしいサービスだとあらためて感心。最近、后加から “お父様は好きなことを仕事にできて幸せね。私もそうしたい”と言われる。確かに 自分は手術も好き、講演も好き、研究も好き、本を書くのも好き。好きなことをやっ て生活できるという幸せを娘の言葉でまたさらに強く感じた週末だった。




11月4日(月)〜11月10日(日)「スライドなしの講演」

今週の土曜日は愛媛県松山市で第44回健康体力つくり運動推進全国大会の特別講演 を担当させていただいた。文部科学省の主催で行っている全国大会で、県知事はじめ そうそうたるメンバーがいらしていた。僕の講演タイトルは“不老の方法”。最近は 慣れてきたけど、スライドをまったく使わないで1時間講演するのは大変だ。医学の 世界ではスライドを使いながら講演するというスタイルができあがっているので、何 も使わずに講演するということにはじめは抵抗があった。でも今は大丈夫。スライド の準備はいらないし、その時に思いついたことを好きにしゃべれるので逆に楽しい。 アドリブもたくさん言える。ただし表とかグラフは使えないのでたくさんの情報量を 交換することは不可能だ。ひとつのメッセージをていねいに伝えるということには逆 に適している。不老の方法の講演でもスライドを使えば成長ホルモンの低下の様子や、 水銀汚染の濃度などを数字で出せるので話のエビデンス(証拠)を提示することがで きる。でも話だけだと聴衆の皆さまには僕の話を信用していただくしかない。データ がないような話までできてしまうというのは恐いなと思う反面、医学の世界ではデー タを重んじ、そう簡単には信用しないようにできているんだなとあらためて思ったの だった。