Gokigen Weekly Report

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ごきげんウィークリーレポート


●バックナンバー(2002年4月)


4月22日(月)〜4月28日(日)英語版GOKIGEN-出版される

Gokigen長らく僕の夢だった英語の本が28日に出版された。ごきげんだからうまくいく!(サンマーク出版)の英語版である。数年前から英語版を出したいと思って翻訳を開始し、出版社を探していたが結局見つからなかった。英語で出版するって難しいんですね。そこで自分で出版する会社を作り(MCL: Medical Communication and Learning)、パブリックリレーション担当の宇治さんに助けてもらって出版することにした。これはほとんど出費。道楽以外のなにものでもないんだけど、やっぱり自分の考えを英語で出して友だちに読んでもらいたい。みんなに自分の考えを伝えたい。そして日本語の本ではおかげ様で増刷が増えてきたように、英語の本でも増刷できればいいなと思っている。ちょうど本が出版された28日の日曜日は3男の和也と僕の誕生ガーデンパーティを家でやった日で、友だちみんなに英語版を配ることができてめちゃ満足。シャンパンとお日さまと素敵な友だちと、愛する家族に囲まれて自分のやりたかったことができて最高にごきげんな1日になりました。
ちなみにこの本はインターネットで[info@tsubota.ne.jp]まで申し込んでもらえれば買うことができます。 1冊12ドル。英語の勉強だと思って買ってみてね。

PS. GOKIGENの本は、日本円で1500円(税込み・送料別)です。
[info@tsubota.ne.jp]までお申し込みください。


4月15日(月)〜4月21日(日)日本再生医療学会第1回学会開催される

僕たち東京歯科大学眼科チームが行っている研究に角膜の再生プロジェクトがある。
現在角膜が濁ってしまった場合はアイバンクからの角膜を用いて角膜移植をするしか方法がない。これを細胞から作ってしまおうというプロジェクトだ。そうなればアイバンクも必要なくなり、角膜移植は細胞から作った再生角膜で行うことになる。すごいと思いません? 現在話題を呼んでいる再生医学はこういう医学である。角膜ばかりでなく、現在では肝臓、脊髄、網膜、内耳、骨、皮膚、心臓、腎臓などすべての臓器を再生させてしまおうという研究が進んでいる。そこで日本のトップレベルの研究者が集まってさらに研究を促進しようと“日本再生医療学会”が昨年設立され、今回4月18日、19日と京都国際会議場で第1回の学会が行われた。第1回の会長は京都大学教授の井上一知先生。たくさんの演題が世界の一流レベルであり、大変感銘を受けた学会だった。 遺伝子ではアメリカに遅れをとった日本も再生医学では世界をリードする国になれるんじゃないかという気になる学会だった。僕たちも角膜再生では世界のトップになりたいし、世界で初めて実用化をめざしたい。そして将来は角膜がパッケージされて、世界中から注文がきたら送ってあげられるようにしたい。それにはさらに研究を充実させて、どんどん進んでいかなくちゃ。と思った次第である帰ってきてからさっそく“再生医学”に力をもっと入れようといつもの倍は勉強している今日でした。



4月8日(月)〜4月14日(日) 国際医学研究会25周年迎える

4月13日(土)に慶應大学医学部の学生団体である国際医学研究会が25周年を迎えた。この会はもともと大上先生、清水先生、小宮山先生という3人の先輩が6年生の時に南米に探検に行ったのが始まりだった。僕は大上先生にスカウトされて第2回の南米派遣団の学生責任者として行き、この会を学生クラブにしたのだ。大上先生は残念なことに事故で亡くなられてしまったが、僕たち後輩に与えた影響は計り知れない。まずは突拍子もないことを思いつく。なんせ、25年前に医学生が南米に探検に行くなんていうことをどうして思いついたんだろう。それからこれをクラブにしようなんてどうして思ったんだろう。この会ができてこうやって25周年を迎えることができたのも大上先生のおかげで、彼が今ここにてくれたらなと本当に思う。
さてこのクラブはいろいろと計画して南米、アフリカに探検に行くという単純なクラブなんだけどこれが非常におもしろい。僕はこの会で初めて手紙を書くということを覚え、仕事をしたら報告書を作るということを覚え、世界は狭いと感じ、これからは国際的な仕事じゃないとだめだと感じた。自分たちが医学部6年生の時に出した南米訪問の報告書は今考えてみてもすごい。日本語、英語、ポルトガル語でかかれていて、こんなのよく医師国家試験前の忙しい時に作っていたもんだと関心する。さらにこのプロジェクトのために訪問した企業の数はなんと50企業。そのころから、協賛を会社から得るという経験をしていたんだなと、あらためて思った。学生時代にいろいろなことをやっておくというのは医学生ばかりでなくどの学生にもいいですよね。
今週の土曜日は北大皮膚科の清水教授、大阪の小宮山先生などと午前2時近くまで学生のように飲んで盛り上がった。夜遅くまで起きていてアンタイエージング的ではなかったけど。



4月1日(月)〜4月7日(日) 長男康佑20歳になる

4月1日、僕の長男の康佑が20歳の誕生日を迎えた。子供が生まれたと聞いた時に「エイプリルフールだからうそだ」と思ったことが懐かしい。あの時に小さかった赤ちゃんが20歳なんて本当に時間の経過とはすごい。素晴らしい。親は子供の中にいつまでも子供の顔を見るというけどよくわかる。康佑がベビーだったころから、幼稚園に初めて行った時、ボストンでパーティをやっていた時から中学受験に受かった時まで、すべての顔がその中に存在している。人はその瞬間、時間的空間的に存在している一瞬の存在と会っているわけだけど、実はその存在の時間的側面も考慮に入れて対面しているのかもしれない。これはおもしろいことだよね。よく考えてみると。
ちょっと照れ臭いけど自分の考えを伝えておこうと思って“20年前、僕たちの子供に生まれてくれてありがとう”と言ってみた。言葉はこういう大切なことを伝えるために存在すると信じているから。そしたら康佑から“20年前、僕を生んでくれてありがとう”と素直に言葉が返ってきて感動。こうやってとてもいい一週間が過ぎました。